. 
     2022.10.25.
   茨城県常陸太田市:完成稼働時に下水が噴き出す!  
   .
見積もりミス!
.
改修工事で約4億円の費用が生じる!
.
「一部職員」ミスで“全職員”給与カットか!
.
.

.
 発端は、下水道の工事。2013年から計画され、22年4月に完成したが、稼働したその日にマンホールから水が噴き出す大トラブルになった。
.

.

.
 原因は、市の担当者が処理計算を誤り、改修工事にはおよそ4億円が必要と見積もられている。
.

.
 市は、改修費用のうち、およそ7500万円を補填する方針を決定。市の職員数は約570人。1年半にわたり、市長など特別職は5%、一般職員は1~2%の給与を削減する。
.

.

.
 消防士など、無関係の職員給料まで下げるやり方には、批判の声が上がっている。
.

 常陸太田市職員:「がっかりです。なぜそうなるのか」「職員の士気が下がる。あってはならないこと。辞めたいという職員が複数いる」。
.
 東日本大震災の復興財源を確保したり、新型コロナウイルス禍による税収減を補ったりするために、全職員の給与をカットした事例はあるが、一部の職員のミスで生じた費用を、関係のない職員まで減給してカバーするのは極めて異例。
.
 茨城県市町村課の担当者も「職員個人のミスから生じた損失を全庁的に職員で負担するという例は聞いたことがない」と話す。
.
 常陸太田市・宮田達夫市長:「組織的体制が原因であり、市民への説明責任の観点からの措置と理解してほしい」
.

.
 市は、追加費用の全額を税金で賄うことは、市民の理解が得られないと説明している。
.
 工事費用の約4億円のうち7、588万円を確保する。市職員組合とは9月14日に正式に合意した。
.
 改正案提出の直後に開かれた市議会総務委員会では、委員から「審議する時間が足りない」などの意見が相次ぎ、その後の本会議で、12月定例会以降の継続審査が決まった。
.

.
 一連の不備を受け、すでに市長ら特別職3人が給与を減額、担当職員6人が減給の懲戒処分などを受けている。減額分は計580万円で、工事費用に充てられる。
.