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   2023.03.17.
  大成建設:札幌のホテル建設で大きなドジを踏んだ!   
   
躯体が数㎜傾斜・精度不良で!
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施工中の建築物・建て直し!
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 大手ゼネコンを中心に省力化新技術を大々的に開発中であるが、損な最中に大成建設が大きなポカを起こし、役員の辞任にまで発展する騒ぎとなり、株価も大幅に値下がりしている。
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 鉄骨組立で数ミリの狂いを太成の現場社員が「たかが数ミリ」と多寡をくくり補正もせずに組立てを続行した。鉄骨鉄筋と違いコンクリートで胡麻化すことができないコンクリート床版(延べ床面積約6万㎡)を敷いたり、躯体工事での傾きを実測値を隠して施工していた。
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 このニュースが新聞各社が報道すると、17日の大成建設株が、取引で一時前日比8.4%安の4060円を付け、2020年3月30日以来約3年ぶりの日中下落率を記録した。再施工費300億円や予定テナントへの補償費などを計算すると1か月1億円以上が見込まれ、総額350億円以上になる可能性もある。
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 同社の発表によると、NTT都市開発発注の建設中の複合施設で、複数の部分で発注者と定めた品質基準を満たさない鉄骨建方とスラブ厚の精度不良が発覚した。地上部分の全てと地下部の是正対象部分を撤去し建て直す予定で、完成は当初予定の2024年2月から26年6月末に完成期を28カ月の延期するとしている。工事原価の増加については精査中とした。
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 発注者からの工事に関する指摘への対応で検証したことで発覚。同社の作業所では施設の鉄骨精度計測値について一部実測値と異なる数値を報告していたという。
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 アナリストは、解体や再施工費用で約300億円程度の費用が発生する可能性があると推測。それ以外の費用として、オフィス・テナントに入る会社への補償費用などが発生する可能性があると16日付のリポートで指摘。その上で、株価に与える影響は「短期的にはネガティブ」だが、「今回の不備は個別案件であり、建築の受注時採算改善案件が来期に向けて寄与する見方に変更はない」と述べた。
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 どれほど立派な技術開発をしようが、社員がモラルにかけるようなことをしているなら、一瞬にして利益が吹っ飛ぶことになる。根本的な社員教育に再度着手する必要があろう。
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 大成建設は「品質管理の担当者が工期が厳しくなることを気にして、数ミリ程度の精度不良であれば、品質上問題ないと考え、実測値と異なる数字を報告した」と説明した。品質管理は工事課長代理が1人で担当していたという。省人化とは言え品質管理は重要な部門なはず、人件費ケチって大赤字とは情けない。
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