. 
 
アクセスカウンター
   2023.05.12.
  香川県・解体設計入札不調:丹下健三・設計した船の体育館!  
   .
解体方法調査の入札・12社指名も11社辞退で「不調」!
.
.

.
 香川県が解体の方針を示している「船の体育館」こと旧県立体育館のニュースです。解体方法や費用などを把握するための設計業務の入札が「不調」に終わった。
.
 香川県営繕課によると、入札は12社による指名競争入札で行われたが、5月9日までに11社が辞退届を提出し、応札したのは設計事務所1社のみだったため「不調」となった。
.

.
 2012年、体育館を管理する県教育委員会が耐震調査を行ったところ、天井板が落下する危険性が判明。13~14年に耐震改修工事の入札を3回行ったが、特殊な構造で改修の見積もりが難しく、14年9月に閉館した。
.

.

.
 世界的建築家・丹下健三(1913~2005年)が設計した「船の体育館」、旧県立体育館(高松市福岡町)について、香川県が解体に向けた準備を進め、2023年度の当初予算案に解体方法や費用を把握するための事業費約4700万円を計上。
.

.

.
 香川県営繕課は入札辞退が相次いだことについて「現時点で特定の要因を挙げることはできない」とし、県教委も含めて今後の対応を検討するとしている。
.
 体育館の保存運動に取り組んでいる建築家、河西範幸さんは「旧香川県立中央病院も解体後の跡地利用が見えていない前例があるので、早期解体とはせず慎重な判断を願います」とコメントしています。
.

.
 通常の箱型建築物と違い本体の半分以上が空中にある部分をどう解体するかで、工事代金が大きく変わり、安全費をどのくらいで見るかも設計業者と施工者では違いが出るだろう。
.
 設計内容と金額次第では「不調」となるかもしれない。
.
.