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   2023.11.06.
  渋川・金井東裏遺跡:レーダー探査・円墳2基発見! 
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金井東裏遺跡では、表土の下にHr-FA層とHr-FP層が合わせて2m以上堆積しており、その下に古墳時代の集落の遺構が広がっていた。
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 注目されたのは、第4区の31号溝と命名された、Hr-FA層が内部に堆積した溝状遺構の中に倒れていた「甲を着た古墳人」の発見である。2012年(平成24年)11月19日に発見された。古墳時代の遺跡から、小札甲を纏った状態での人骨の出土は、全国初の事例であった。
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 「甲を着た古墳人」の傍らでは、この人物が所持していた刀子・砥石や衝角付冑・別の甲(2号甲)・鉄鏃(20本)・鉄矛が見つかった。また、首飾りを着けた女性人骨1体(「首飾りの古墳人」)、幼児骨1体、乳児頭骨1も見つかり、複数の人的被害が出ていたことが裏付けられている。
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 群馬県渋川市は、市内にある金井東裏遺跡の周辺で地中レーダー探査をした結果、新たに円墳とみられる古墳2基が見つかったと発表した。
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 発表は10月30日付。榛名山の噴火による被災遺跡の調査の一環で、昨年度は総延長約1・4kmにわたって探査していた。
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 新たな2基は、台地の縁辺部に南北に並んだ状態で存在していることがわかった。「4号墳」「5号墳」と名付けられ、墳丘の直径はそれぞれ約17mと約18m、高さはともに約3m。4号墳では「主体部」と呼ばれる埋葬施設の存在も確認した。いずれも5世紀後半ごろの築造とみられる。
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 金井東裏遺跡では2012年、国内で初めて古墳時代の人骨が甲(よろい)をまとった状態で見つかった「甲を着た古墳人」が出土し、注目を集めた。
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 今回の2基は、「甲を着た古墳人」の発見場所から南に約100mに位置している。遺跡の周辺では21年度も古墳1基が見つかり、今回の2基を含め、これまで6基の古墳が確認されている。
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