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   2024.03.26.
  宮城、福島両県の14市町:人工衛星で水道管漏水調査! 
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共同発注で基本合意!
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宮城、福島両県の関係自治体に給水する、広域水道企業団は3月19日、地中に埋められ老朽化した水道管の漏水状況を、2024年度から人工衛星を使って調査することで基本合意した。
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 水道管の漏水調査に共同で取り組むのは、気仙沼市や白石市など宮城県11市町に加え、福島県相馬市周辺に水道水を供給する相馬地方広域水道企業団で、19日に基本合意を結んだ。
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 手作業だった調査コストを削減でき、水道料金の抑制にもつながるとしている。計14市町の水道管が対象。事務局の宮城県によると、衛星を使い県境を越えて共同で漏水調査するのは全国初。
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 調査は、人工衛星から地上に電磁波を照射し、反射波を解析することで漏水が起きている場所を絞り込む。付近を詳しく調べ、問題箇所の早期発見と修繕が可能になる。
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 水道管の老朽化は全国的な課題となっていて、これまでは各自治体の調査員が水道管などに棒を当てて音や振動から漏水を確認していましたが、人工衛星の活用で時間の短縮や人件費の削減につながるという。
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 人工衛星を使った漏水調査は全国各地に広がっているものの、県を越えた10以上の自治体が協力して事業を行うのは全国で初め。
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 2021年9月17日、宇宙から、地中の水道管の水漏れを発見する――。愛知県豊田市が昨年から今年にかけ、人工衛星のデータを活用した水道管の漏水調査を全国で初めて行った。従来の手作業では5年程度かかった調査が7か月間に短縮でき、費用も大幅に削減。画期的な手法だとしている。
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 市水道維持課などによると、調査は世界33か国で水道管の漏水を調べているイスラエルの企業に委託して実施。
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 高度628kmにある宇宙航空研究開発機構(JAXAジャクサ )の衛星「だいち2号」が地表に向けて放射した電磁波から得られたデータを、同社が人工知能(AI)で解析した。
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 仕組みは、水場で塩素消毒された「水道水」と、それ以外の水などでは、電磁波を当てた際、反射して返ってくる電磁波の性質に違いがある。反射された電磁波のデータを解析することで、通常なら水道水が流れていないはずの場所を特定できる。
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 今回特定できた区域は、市内の山間部を中心とした約660㎡㎞。市職員が2020年9月~2021年4月に現地調査したところ、259か所で水漏れを確認し、修繕を始めた。
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 水道管の老朽化は全国の自治体が抱える課題となっており、厚労省によると、全国の水道管の総延長約72万㎞(2018年度)のうち、法定耐用年数の40年を超えているのは17.6%の約12万7000㎞。今後20年間のうちに全ての水道管の24%を更新する必要があるが、現状の修繕ペースではその半分程度にとどまるという。
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